地下室のすすめ
理想の家づくりをお考えの時、必ず理想と違ってしまうのは、限られた土地に部屋数や収納スペースを多く取ると、建てられる坪数では納まらなくなってしまう事です。
そこで通常3階建て住宅が考えられるのですが、3階建て住宅は思いのほかコストが割高であり、また、様々な建築の制限があることから許可を得ることが難しく、あきらめてしまうことが多々あります。
私たちはそんな方々の為に、これまでの「暗い・ジメジメ・高価」という地下室のイメージを払拭し、新しい形での「地下室付住宅」のご提案をスタートしました。
100年住宅を目指すこだわりの建物は、限られた資源を有効に活用することができ、そこでの生活にかかるランニングコストを大きく軽減し、且つ、住まう人のライフサイクルコストを大きく軽減することにより結果的に豊かな生活をおくることにもつながります。
多様化していくライフスタイルに対応できる、プラスαの地下室空間は、建物内のゆとりはもちろんのこと、限られた土地にもおおきなゆとりをあたえることが可能です。
寒い冬でも家中どこへ行っても温かい快適な住まいは、アレルギーの原因となるダニやカビの繁殖を防ぎます。また、急な温度差によって生じる、脳卒中などのリスクを大幅に軽減し、健康的な生活がおくれます。
狭い土地に広い家!?
家づくりのために必要不可欠な土地。その土地が諸事情、例えば予算や、希望地域等といった様々な条件の中で、どうしても狭い土地に、家を建てなければならないこともあるかと思います。狭小地でも建物を地上に高く延ばせる時は良いのですが、叶わない場合があります。
又、家づくりは、そこに住まわれる家族構成、ニーズに対応して一定の広さが必要になります。お子様の成長過程に代表される家族構成の変化に、「狭さ」という課題が加わるのです。そんな時、ひとつの選択肢として「地下室付き住宅」という家づくりに目を向けてはいかがでしょうか?明るくて快適な空間を地下に設けることで、ご家族の希望を叶える事が出来ます。
ご存知ですか?土地条件による家づくりの厳しさ!
●容積率とは、建物の延べ面積の敷地面積に対する割合のことであり、建物の密度を規制するための規定です。延べ面積/敷地面積×100=容積率
●建ぺい率とは、建物の建築面積の敷地面積に対する割合のことであり、敷地内に一定の空地を確保するための規定です。建築面積/敷地面積×100=建ぺい率
平成6年、建築基準法が改正され、天井高が地盤面からの高さ1メートル以下にある地下室の場合、延べ床面積の1/3までが容積率に算入されなくなりました。つまり、同じ敷地でも、2階建てに地下室をプラスすれば、床面積が1.5倍の住宅を建築できるというわけです。
このことで住宅の可能性は大いに広がりました。
建ぺい率・容積率の厳しい地域や敷地内に傾斜地がある所でも敷地の有効利用が出来ます。
5人家族が充分快適に過ごせる1・2階の間取りに加え、1フロアを地下室でそっくりゆとりのスペースとしてお使いいただけます。
使い方はご家族の希望にあわせていろいろ!音楽を楽しんだり、収納に使ったり、書斎、アトリエとしてお使いいただくのはいかがでしょう。
住むだけから楽しむスペースがある暮らしが可能となります。
地下室のタイプ
土地の状況に合わせて、地下室のタイプも異なります。
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全地下タイプ
断熱性が高く、食品庫やワインセラーに向いています。遮音性も高いので楽器練習場や音楽教室、オーディオルームやホームシアターにぴったりです。
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半地下タイプ
地盤面の上に出ている部分から採光できますので、明るいお部屋になります。
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ドライエリアタイプ
ドライエリアという大きな明るい空間を造りますので、掃き出しタイプの窓や出入り口などの開口部が可能になります
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傾斜地利用タイプ
傾斜した土地に適したタイプで、ドライエリアを設置した時と同じ効果が得られます。風の流れも利用することが出来ます。
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ひな壇・宅地タイプ
開口部を大きく地下に取れるとともに駐車場が使えるようになります。
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地下室付住宅造りの注意点
地下室が施工可能か。また、あなたの土地にはどのような地下室が適当か。事前の調査が必要です。地形、道路・風向通風・積雪想定・雨水処理・切り土盛り土などの条件から判断します。
用途に使える地下
間・寝室・子供室・和室・シアタールーム・趣味の部屋・運動場・店舗用の地下室は、平坦な土地に施工するほか傾斜地を利用したりすることもでき、また半地下にすることもあります。
車庫や倉庫・物置としての利用もできます。採光のためのドライエリアも色々工夫すれば、地下室とは感じられない見事な居室が出来上がります。
オンリーハウスの地下室 [他とどこが違うの?]
狭小地でも敷地いっぱいに家が作れます
地下室は、土地利用を最も進めなければならない都心の狭小地でこそ求められます。狭小地で地下室の工事をするとなれば、隣地との離れが気になるところです。オンリーハウスの地下室工法は隣地との離れを気にすることなく、芯々で45センチもあれば充分施工可能です。体が入らなくとも、内側から施工が出来てしまうのです。
ここが大事 その1
躯体で水の浸入を止めるノークレームの地下室
止水板はコンクリートの継ぎ目に埋め込んで浸水や漏水を防ぐベルト状の建築資材です。ただし、これらの止水板や一般的な型枠兼用断熱材だけでは、内外いずれも完全に防水することは出来ません。弊社は独自工法の『躯体で止水する』技術を確立。止水板は水圧に耐えられない過去の施工方法ですから、注意が必要です。これまでの経験から研究した成果が積み重なって、まねの出来ない本物を創り上げています。
ここが大事 その2
結露しない仕組みで湿気カビを寄せ付けません
地下室内部は、土中の温度の影響を常に受けています。ただし、右の温度グラフの通り、土中の湿度は年間を通して、ほぼ一定といえます。
ではどうして、湿気が高くなるのか?
外気は年間で大きな温度差が生じています。室内では暖房や冷房を必要とするため、室内の温度が変化します。その結果、室内の温度と土中との温度差が水蒸気量に影響を与え結露現象となり、カビが発生したり湿度が高くなり湿っぽくなったりします。二重壁などは、隠れた空間で温度差を生じ、結露現象を引き起こしますので、地下室では設置をしてはいけません。
ここが大事 その3
地下室の特徴
地下には地上とちがって、土中であるため温度変化が少ない、遮音性が高いといった特徴があり、地上の部屋にはない新たなメリットが生まれます。
■一つ目は、地下室を、趣味を楽しむための部屋として利用できること。オーディオルームやホームシアターマシンを使うフィットネスルームなど、ご近所への音漏れなどを気にすることなく、存分に楽しむことができます。
■二つ目は、ドライエリア(半地下の庭状のスペース)を設けられること。これにより、地下室に大きな掃き出し窓をつけて通常の1階と変らない使い方ができます。
■三つ目は、地下室をボイラー室として利用できること。熱を逃がさず効率的に全館暖房できるほか、暖房 機器のメンテナンスがしやすい、風雨にさらされないため老朽化しにくい、乾燥室としても活用できるといった利点があります。
■さらに、地下室には建物全体の耐震性を高める効果もあります。地下のコンクリート壁が土壌と一体になり、振動を吸収するためです。地震の多い日本に最適な住宅ともいえるでしょう。
事例
工事手順に無駄が無い。完成までの工程でコストを削減
以下の手順で、地下室工事が行なわれます。打ち継ぎ止水工事、水張り試験を工程のなかにきちんと盛り込むことで間違えのない品質をお約束いたします。
地下室工事手順
耐圧盤工事
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- 丁張り掛け
- 掘削
- 排水工事
- 砕石地業
- ベース型枠
- 配筋工事
- ベースコンクリート打設
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掘削
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コンクリート打設
躯体工事
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- 壁配筋工事
- 断熱型枠工事
(スラブ型枠工事)
(スラブ配筋工事) - アンカーボルト設置
- 地下室コンクリート打設
- 水張り試験
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断熱型枠工事
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地下コンクリート打設
水張り試験
仕上げ
- 地上階建て方工事
- 仕上げ工事
- 完了
選べるスタイル
選べるスタイル INTERIOR
お客様の好みに合わせた内部空間。奥様のちょっとした作業スペース。ご主人のこだわりの地下室ホームシアター。お子様ためのロフトスペース。外観と合わせてコーディネートさせていただきます。
伝統的な日本の生活スタイルである畳スペースを、洋風の内装の一角に設け、慣れ親しんだ生活習慣も楽しめる空間。
自然素材にこだわった木の内装は、暖かい雰囲気をもっています。夜は照明効果により、昼間とは一味違った趣を与えてくれます。スキップを利用した立体的空間のリビングになっており、天井高が高く開放的で、プライベートスペース(キッチンやダイニング)とは視覚的に分断されており、感覚的には広い繋がりをもつ空間になっています。また、カルチャードストーンによるアクセントが重厚間と落ち着きを与えてくれます。
玄関脇のベンチやエレベーター付のバリアフリー対応の玄関ホール。エレベーターは地下付3層構造の家を末永く愉しむことができます。
ヨーロッパ伝統の教会建築などによくみられる吹抜けの天窓から落ちてくる光そして玄関正面にあるニッチは、玄関ホールの吹抜け空間をさらに感慨深い空間に演出しています。
実際に地下室をお建てになったお施主様の声
以前の住まいは築35年になる軽量鉄骨の家。夫婦と子供2人くらいにちょうどいいサイズでした。息子が結婚することになったので。2世で暮らす家に建て替えることにしたんです。土地が狭い上、3階建てが建てられない地域なので、地上2階、地下1階の家を考えました。間取りは、2階は息子夫婦、地下は私、1階の共用スペースは両方の意見を取り入れながら、コンピュータソフトを使って自分たちでプランニングしました。洗面やトイレは1・2階それぞれにつくり、キッチンやダイニング、浴室は共用、地下には私の個室の他、ホームシアターにもなるオーディオルームを設けています。
この間取りで複数の業者に相談していたところ、チラシで見つけたオンリーハウスは当初の見積もりが安く、説明や書類もしっかりしていました。それで依頼することにしたんです。うちは地下に部屋があるので、他の家とは条件が違うと思いますが、冬は確かに暖かいですね。また、地下室にはカナダで研修してきたという断熱性の高い工法を取り入れているため、寝る前にちょっとエアコンの暖房をつけるだけで、保温効果は絶大です。
この土地は湧き水の通り道なんですが、壁を伝わってくる湿気や、地下室特有のカビっぽい匂いもありません。室内はどこも、呼吸する壁紙のおかげか、空気がサラッとしています。呼吸する家は、室内に取り組む空気を住人が上手くコントロールすることで、一層快適になるもの。空調や除湿器を上手に組み合わせて工夫するとイイですね。
都会の家づくりはどうあるべきかを真剣に考えました。
その答の一つが地下室でした。
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これまでの地下室では、コストや給排水等の様々な問題があり、積極的にお勧めできないのが現状でした。しかし、横浜のように法規制が厳しく、3階建てなどの高い建築物も建てにくい地域では、地下室付住宅は特に必要といえます。何組ものお客様の悩む姿を目の当たりにする度に、どうにかしてコストを抑えた施工方法はないものかと試行錯誤の結果、都会のような狭小地でも施工可能で、これまでよりコストを抑えた地下室作りができるようになりました。価格やスペースで悩んでいた方々に是非利用していただきたいと思います。
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■地下室のメリット■
●温度変化が少ない
●遮音性が高い
●土地の有効活用ができる
●耐震性が高い
●3階建てより動線が短い